2020年9月20日日曜日

平成29年2月号 ギターコレクション№2

平成29年2月号 ギターコレクション№2


先月、久しぶりにユーライアヒープの"Midnight"が聴きたくなって1976年にリリースされたアルバム”HIGH AND MIGHTY”をCDラックから取り出した。

イントロのメロディアスなギターフレーズ、高音部のヴィヴラートがきいたヴォーカル、ユーライアヒープ独特のミステリアスな雰囲気を醸し出すコーラス、そしてクライマックスの重厚なオルガンソロ。
曲のタイトルどおり学生時代によく真夜中に聴いて、自分もいつかは重厚なオルガンにメロディアスなギターフレーズをからめた曲を作って演奏してみたいと思っていたことを思い出した。
でも、こんな思いはすでにギターを手にしなくなって長い年月がたってしまい、いまだにかなわずにいる。



今にして思うと、アルバム”HIGH AND MIGHTY”は1970年のデビュー以来、数々の名曲を送り出したユーライアヒープの最後の輝きだった。

このあとオリジナルメンバーで情感たっぷりに歌うボーカルのデヴィット・バイロンや、オルガンやピアノだけでなく、"Midnight"のギターのようにメロディアスなギターを弾くケン・ヘンズレー、それにベースの腕前には定評があるだけでなくボーカルもできる元キング・クリムゾンのジョン・ウェットンが脱退してバンドは下降線をたどっていく。

デビット・バイロンの後任、元ルシファーズ・フレンドのジョン・ロートンは、ルシファーズ・フレンドの同名のファーストアルバムで見せた驚異的な張りのある高音は好きだったが、ユーライアヒープでは少し違和感があった。
やっぱりギターのリフが前面に出る曲向きのボーカリストだ。
それに、オルガンやピアノだけでなく、ものすごくセンスのいいギタープレイヤーでもあったケン・ヘンズレーが脱退したことも大きい。彼が一人でヴォーカル、キーボード、ギターをこなしているソロアルバム"PROUD WORDS ON ADUSTY SHELF"(1973)、"EAGER TO PLEASE"(1975)を聴くと彼のギタリストとしてのセンスがよく分かる。


さて、今回紹介するのは久しぶりのギターコレクションシリーズ。
第2弾は「けいおん!ギターコレクション」。
ラインナップは左から、フライングV、レスポール、ムスタング、ジャズベース。
特にレスポールのサンバーストの色合いが見事。




バックは、平成24年8月号で紹介したドラムセットの残りを組み立てたもの。



(今回から特集に関連する月のインデックスをつけました。この機会に過去の特集もぜひご覧になってください。)


【音楽シリーズインデックス】

平成24年8月号 ビートルズ
平成25年7月号 ギターコレクション


(追記)
今月号の原稿を書いていた1月31日、ジョン・ウェットンの訃報に接した。これも何かの偶然か。
”HIGH AND MIGHTY”の1曲目”One Way Or Another"はジョン・ウェットンが歌っている。
謹んでご冥福をお祈りします。

キング・クリムゾンの”Starless"を聴きながら



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