平成25年2月号 ウルトラシリーズ(その2)
しばらく行方がわからなくなっていたダダのフィギュアがようやく見つかった。これは3~4年前ガチャガチャで出ていたもので、いくつかの家電量販店で探したがみつからず、わざわざ新宿のヨドバシまで行ってゲットしたものだ。
所在不明の間、どこかで悪さをしていなかっただろうか。
何しろダダは、人間を標本として持って帰るために地球に来たという悪い宇宙人だ。
今度は逃げ出さないようにこちらが「ダダ標本」にしてやった。
ウルトラマン第28話「人間標本5・6」に登場するダダは、奥多摩にある宇宙線研究所を占領して研究員4人をミクロ化して標本にしたが、5体目と6体目の採取に手間取っていた。
そこに、報告書を催促に来た中央宇宙原子力研究所の女性技官と、その女性のあとを追ってきた科学特捜隊のムラマツ隊長が現れ、ダダに狙われる。
いかにも異様な風貌のダダであるが、研究員たちにはえらそうにふるまうものの、ムラマツ隊長にはやられっぱなしだし、ウルトラマンにはまったく歯が立たない。
それにテレビモニターで上司から「早く6体揃えろ」と強く催促されて焦るところなどはサラリーマン(?)の悲哀を感じさせるし、人間を小さくする「ミクロ化機」が故障してムラマツ隊長たちを取り逃がし、本国からもう一丁送ってもらうなど手際もあまり良くない。
強そうで弱い、怖そうでヌケている、そんなところがダダの魅力でもあるのだろうか。
ウルトラマンに出てくる怪獣や宇宙人の中でも知名度や人気ではバルタン星人やゼットンに優るとも劣らないだろう。
ミクロ化機を構えて得意気なポーズをとるダダ
あれ、パソコンに向かってこの原稿を書いているうちに、標本にしたはずのダダがいつの間にか逃げ出してしまった。
この顔を見たらご用心。「ダッダーッ」」
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