平成24年10月号 トラバント
今月は、3日がドイツ統一記念日ということで、旧東ドイツ(DDR)の国民車「トラバント」。
去年11月ドイツに行ったとき、ベルリンのDDR博物館で展示していたトラバントに乗ってみたが、運転席は窮屈だし、ハンドルもギアも今にもとれそうなくらい華奢だし、まるでおもちゃのようだった。
旧東ドイツでは、一般の国民は為政者たちからこんな安っぽい車を与えられ、生活に必要な最低限のモノしか買えない不自由な生活を強いられていた。
一方で、一部の特権階級の人たちは外国の高級車を乗り回し、豊かな生活を送っていた。
だからこそ今では、トラバントはこんな旧東ドイツの理不尽な体制の象徴となっている。
このミニカーはベルリンで買ったもので、大小二つのタイプがある。
以前、ドイツのブログで紹介したが、その後は食玩の山に埋もれたままだったので、今回、石畳の情景シートを貼ったりしてコレクションボックスに入れてみた。まずは大きい方のトラバント3台。
下の石畳はタミヤの情景シート(石畳B)。トラバントに限らずヨーロッパの車は石畳がよく似合う。
続いてラリーカー仕様。どうみてもスピードが出る車だとは思えないが、フィクションなのだろうか。
下の石畳は、タミヤの情景シート(路面ブロック)。
大きい方は、ドアも開くし、プルバックすると勢いよく走りだす。下の写真は小さい方と並べたもの。こうやって見るとかなり大きさが違うのがわかる。
小さい方は、もともとこういったケースに入っているので(下の写真)そのままでも展示できるが、
今回は童友社のディスプレイ・ジオラマケース(下の写真)に入れてみた。
郊外の草原を疾走する黄色のトラバント。
市街地を優雅に走る白いトラバント。
最後に、先月もドイツに行ってきたが、現役のトラバントを初めて見た。これはエアフルト市内の道路に駐車していたトラバント。
後ろに停まっているのはメルセデス。こうやって並んでいるシーンはまさにドイツ統一の象徴?
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