2014/12/08

平成26年12月号 天下の覇城

平成26年12月号 天下の覇城


NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」も残すところあと一回。
最後の舞台は天下分け目の関ヶ原。
ここで家康が勝利をおさめて長い戦乱の世も終わりを告げ、官兵衛の天下統一の野望は夢と消える。
そこで、今回のコレクションボックスは家康の天下統一にちなんで「天下の覇城」シリーズの江戸城天守。
江戸城の天守は慶長11年(1608年)の家康、元和8年(1622年)の秀忠、寛永15年(1638年)の家光と、将軍が代わるごとに築き直されてきたが、寛永の天守が明暦3年(1657年)の大火で焼失したあとは再建されていない。
「天下の覇城」シリーズの江戸城は、江戸城最後の天守となった寛永の天守を再現している。
寛永の天守の外壁は黒塗りだったとされるが、左の天守は白塗り説をとっている。
また、右は、銅が貴重だった時代に銅瓦を使っていたので、築城からわずか19年で焼失しないで残っていたら、時がたつとともに緑青色に輝いたであろうという架空のバージョン。


「天下の覇城」は全6種類で、他に安土城2バージョンと大阪城2バージョンがある(シークレットはゲットできなかった)。
こちらは、今年の1月にこのコーナーで狩野永徳の「洛中洛外図屏風」と一緒に紹介した安土城。
安土城は、天正7年(1579年)に織田信長が築いたが、天正10年(1582年)の本能寺の変のあと焼失した。
左がノーマルバージョンで、右が天守上部が赤瓦だったという説をとったもの。
安土城址には天守台跡しか残っていないが、1992年に開催されたスペイン・セビリア万博に出展された原寸大の安土城5・6階部分が安土にある信長の館に展示されている。
 狩野永徳の「金碧障壁画」も復元されているというので、一度は見てみたいと思う。


続いて大坂城。左の天守は平成24年5月のこのコーナーでゴモラとともに登場している。
大坂城は天正11年(1583年)から3年を費やして秀吉が築いたが、元和元年(1615年)の大坂夏の陣で落城し天守は焼失。
その後、徳川幕府により天守が再建されたが、寛文5年(1665年)、落雷によって再び焼失した。
以降、天守のないままであったが、昭和6年(1931年)に豊臣時代を模した鉄筋コンクリート造りの天守が再現され、平成7年~9年(1995-97)にかけて大改修が行われて現在の姿になっている。
 
「天下の覇城」では徳川時代の大坂城を再現している。
右は江戸城と同じく銅瓦が緑青色に変色したバージョン。

最後に仲良く並んで集合写真。




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