2020年8月23日日曜日

平成26年11月号 大判小判がざっくざく(日本最古と明治以降の金貨)

平成26年11月号 大判小判がざっくざく(日本最古と明治以降の金貨)


食べ始めたら止まらないのが、子どもの頃よく食べたエースコイン。
最近、近くのスーパーで見かけたので、懐かしくなって買ってみたら結構おいしくてクセになる。



発売は昭和三十年と歴史は長いが、平成10年に発見された日本最古の貨幣とされる富本銭があるので、きちんと最新情報に更新されているところがすごい。
(富本銭が上の写真の手前左。その右は富本銭が発見されるまでは日本最古の貨幣と言われていた和同開珎。富本銭の上には前回紹介した天保五両判金も見える)
いくら良くできているとはいえ、エースコインは食べ物なので、コレクションボックスでなく胃袋の中に収まってしまった。
そこで今回は大判小判シリーズの最終回、「日本最古の金貨・開基勝宝と明治以降に発行された3種類の金貨&分銅金」。


開基勝宝は、奈良時代の天平宝字4年(760年)に鋳造されたもので、現存するのは32枚しかなく、重要文化財に指定されている。
32枚のうち我が家には5枚もある(?)。
上段は明治30年以降に発行されたもので、左から十円、二十円、五円の金貨(開基勝宝と明治以降の金貨は実物大)。
開基勝宝の両端は、江戸時代に幕府が、戦(いくさ)など非常時の備蓄用として鋳造されたといわれる重量約375gの分銅金。金貨というより金塊に近い。
こちらは実物の60%の縮尺。
これとは別に、重量約165kgという超巨大な大分銅金があったというが、財政難の折、小判に鋳造されてしまったので残念ながら現存していないという。


(追記)
実物の開基勝宝は、東京国立博物館の平成館 考古展示室に12月7日まで展示されています。ご興味のある方はぜひご覧になってください。

(追々記)
平成26年11月15日(土)、東京国立博物館に行って実物の開基勝宝を見てきました。
やっぱり本物の輝きは違います。当時の人たちにとって黄金色の輝いた金貨はとてもまばゆく見えたことでしょう。




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