2020年9月18日金曜日

平成28年10月号 台北國立故宮博物院

平成28年10月号 台北國立故宮博物院


今年も台北國立故宮博物院に行ってた。
歴代中国皇帝の至宝がずらりとならんだコレクションの充実ぶりにあらためて圧倒されたが、その時の様子はブログ「ぶらり気ままな散歩道」に掲載したので、ぜひご覧いただきたい。


さて、今月紹介するのは台北國立故宮博物院のミュージアムショップで購入したミニチュアコレクション。



翠玉白菜や肉形石のミニチュアは単品でも売っているのでバラで買おうとも考えたが、せっかくなら家に帰って漆黒の棚に飾るのもいいだろうということで、「八角博古架」というこのミニチュアコレクションセットを購入した。
値段は980台湾元。日本円にして3,100円ぐらいなので私にしては高価な買い物だったが、こうやって飾ってみると、高さわずか12㎝ほどでも、見栄えがいいので、これにしてよかったと思う。


一つ一つのコレクションも2~3センチほどの小さいが、アップで見てもけっして見劣りがしない出来の良さ。


日本でも有名で、平成26年に九州国立博物館で展示された「肉形石」(清時代)。


続いて邪悪を避ける想像上の動物「玉辟邪」(後漢時代)。


東京国立博物館で展示されて日本でも一躍有名になった「翠玉白菜」(清時代)。





透き通った青がきれいな北宋汝窯の「青瓷蓮花式温碗」。



最後は、清の乾隆帝時代の名匠・陳祖章の「彫橄欖核舟」。
橄欖(カンラン)という木の種を用いて彫刻された小舟で、実物でも高さ1.6㎝、縦1.4㎝、横3.4㎝の小さな作品。
蘇東坡の赤壁舟遊を題材にしていて、船の中で腰かける人物が蘇東坡なのだろうか。



そして後ろの衝立もすごい。東晋の書家、王羲之の「快雪時晴帖」。中央上に「神」と書いたのは清朝最盛期の皇帝・乾隆帝。


ミニチュアながらとても素晴らしい出来の故宮コレクション。毎日楽しく眺めている。



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