2019年8月15日木曜日

平成25年3月号 サンダーバード「第2話 ジェット”モグラ”号の活躍(Pit of Peril)」

平成25年3月号 サンダーバード「第2話 ジェット”モグラ”号の活躍(Pit of Peril)」

いよいよこのコーナーに「サンダーバード」シリーズ登場!
記念すべき第1回は、第2話「ジェット”モグラ”号の活躍(原題 Pit of Peril)」。


これは、4年前にエフトイズ・コンフェクトから出た「サンダーバード・メカニック・コレクション」の「1/700 2号ポッド(5番装備)&1号セット」。
(このシリーズは、他に「1/350 サンダーバード1号」「1/700サンダーバード2号」「1/2000 サンダーバード3号・5号」「1/144サンダーバード4号」がある) 
 アメリカ陸軍の新兵器、ジャングル開拓車「ゴング」がテスト走行中、かつて石炭の露天掘りの現場だった穴に落ち、周囲が火災につつまれる中、乗組員が閉じ込められてしまうというストーリー。
救援要請を受け、現状確認のためいつも真っ先に駆けつけるのが、トレーシー一家の長男スコットが操縦するサンダーバード1号。


次に次男バージルが操縦し、科学者ブレインズが同乗しているサンダーバード2号(5号装備搭載)が到着。ジェット”モグラ”号と2台の磁力牽引車がコンテナポッドから出てくる。
磁力牽引車で「ゴング」を引き上げようという作戦だが、その前に邪魔になっていた表面の地層を爆破するため、防護服に身を固めたバージルが穴の中に入り、爆薬をしかけた。
この回のタイトルは「ジェット”モグラ”号の活躍」となっているが、モグラ号が活躍したのは、爆薬をしかけ終えたバージルを救いに行く場面だけだった。
(モグラ号は他の回でも活躍するので、あらためてじっくり紹介します)


実際に大活躍したのはこの磁力牽引車。1号車はバージルが操縦し、2号車はリモートコントロール。
車の上に積んでいるシルバー色の2つの吸盤を銛(もり)のように飛ばし、磁力で吸盤を「ゴング」にくっつけ、あとはぐいぐい引っ張るだけ。
ところがこの「ゴング」というマシーン、原語では”Sidewinder”といってアメリカ中西部の砂漠に住み、体をS字に曲げて横滑りしながら前に進むので「ヨコバイガラガラヘビ」と呼ばれているヘビの名前
が付けられているが、実際にはどうみても巨大なタガメ。それがひっくり返っているのだから、引っ張り上げるのにも苦労した。
それでも途中で吸盤が外れたりもしたが、この磁力牽引車は重さ500トンはあるという「ゴング」を穴の中から引き上げ、乗組員たちも間一髪で救出することができた。

コレクションボックスの連載を始めた当初からこのシリーズにサンダーバードを紹介しようと思っていたら、去年、ちょうどおあつらえ向きの本が出版されていたのに気が付いた。
その名も『サンダーバード読本』。左が表紙で、右が裏表紙。
この本によると、テレビで放映された全32話の放送順がイギリスと日本で異なり、さらに権利元のカールトンが再放送時などに推奨していて、DVDの順番にもなっている「カールトン推奨順」というのもあるので、以後、このコーナーでは「カールトン推奨順」に従って表記する。ただし、今回紹介した「ジェット”モグラ”号の活躍(原題 Pit of Peril)」は、いずれの場合も第2話だった。


アオシマからサンダーバードのプラモデルが発売され、子どもの頃は値段が高くてとても手が届かなかった「サンダーバード秘密基地」や「ファイアーフラッシュ号」(もちろんエレベーターカー付き!)」を手に入れたので、冒頭紹介したエフトイズのサンダーバード・メカニックコレクションとあわせて、これからも順次サンダーバードの名シーンを再現したいと考えていますので、どうかご期待ください。

(付記)
昨年12月27日の朝日新聞に、サンダーバードのプロデューサー、ジェリー・アンダーソンさんが83歳で亡くなられたとの記事が掲載されていた。記事の横にはサンダーバード2号を手に満面の笑みを浮かべているアンダーソンさんの写真もあった。私を含め多くの子どもたちに夢を与え続けてくれたアンダーソンさん、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。 

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