2020年8月23日日曜日

平成27年12月号 ウルトラマン(第30話 まぼろしの雪山)

平成27年12月号 ウルトラマン(第30話 まぼろしの雪山)


第30話は村人たちにのけ者にされる身よりのない少女ゆきと、ゆきを助けるために出現する伝説怪獣ウーの物語。
「なんだか今度の事件はひどく気が重いんだ」
ウー退治の本部命令が出て、アラシ隊員とビートル号に乗って攻撃に向かったイデ隊員が言った言葉がこの物語のすべてを語っている。
ゆきが村の子どもたちにいじめを受けたり、猟銃を持った村の大人たちに追い回されるシーンは見ていて痛ましい。
いつもならスリリングなビートル号の攻撃も、ウーがかわいそうでたまらなくなってしまう。
今回は10月に続いてアートワークコレクション第5弾ウルトラ編3「まぼろしの雪山」。


前方には雪の中に倒れたゆき、その後方にはゆきを村から追いだそうとする村人たちが並んでいる。
ゆきの危機にウーは暴れ出し、スキー場を破壊し始めた。
ウーの乱暴を阻止するためウルトラマンが立ち向かい、最後にはスペシウム光線で仕留めようとするが、ゆきの呼びかけにウーは姿を消していった。


こちらはすっかり恒例になった木彫りバージョンとツーショット。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」


平成27年11月号 さようなら「ヘリ搭載護衛艦」

平成27年11月号 さようなら「ヘリ搭載護衛艦」


対潜掃討部隊の中核となるヘリコプター空母の建造を早くから計画していた海上自衛隊であったが認められず、その代替として昭和48年から56年の間に大型対潜ヘリコプターを3機搭載した「ヘリ搭載護衛艦(DDH)」4隻が建造され、護衛艦隊に配備された。


ヘリ搭載護衛艦
 はるな型
  DDH-141 はるな 昭和48年2月22日竣工 平成21年3月18日除籍
  DDH-142 ひえい 昭和49年11月27日竣工 平成23年3月16日除籍
 しらね型
  DDH-143 しらね 昭和55年3月17日竣工 平成27年3月25日除籍
  DDH-144 くらま  昭和56年3月27日竣工


長らく護衛艦隊における「ヘリ空母」の役割を担ってきた「ヘリ搭載護衛艦」であったが、平成21年以降全通甲板式のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」「いせ」「いずも」が順次護衛艦隊に編入されるのに伴い、
「はるな」「ひえい」「しらね」は退役し、最後に現役で残っている「くらま」も、現在建造中の「かが」が就役する平成29年3月ごろには退役予定である。
そこで今月は、30年以上に渡り現役を続け、日本の海を守り続けてきたヘリ搭載護衛艦に「長い間お疲れ様でした」という気持ちを込めて「しらね」「くらま」に登場いただくことにした。
キットはエフトイズの1/1250スケール現用艦船キットコレクションVol.1(昨年6月発売)の「しらね」(左)と、同じくVol.2(今年4月発売)の「くらま」(右)。
(「くらま」はシークレット。このキットをゲットしたとき「よし、この2隻を並べたシーンを作ろう」と思った。)




「しらね」に着艦直前のSH-60K。右はヘリ甲板の様子。


ヘリ甲板のマーキング。


こちらは艦橋部分のアップ。
最近の護衛艦には見られなくなったが、煙突とマストが一体となったマック構造がかっこいい。
実はこのマック構造、個人的にはとても好きなのだが、「たかつき」型に始まり、「はるな」型、「たちかぜ」型、「しらね」型と続いたマック構造の護衛艦が次々に退役したので、「くらま」が最後の現役艦となってしまった。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」




平成27年10月号 ウルトラマン 第8話 怪獣無法地帯

平成27年10月 ウルトラマン 第8話 怪獣無法地帯


第8話は、どくろ怪獣 レッドキング、有翼怪獣 チャンドラー、地底怪獣 マグラー、友好珍獣 ピグモンに怪奇植物 スフランが出てくる超豪華版。
火山噴火のため無人島となっていた多々良島に定点観測のため2年半ぶりに送り込まれた4人の先発隊が消息を絶った。
気象庁からの救出要請でジェットビートルに乗って多々良島に着いた科学特捜隊員が見たのは、レッドキングとチャンドラーの流血の激しいバトル。
この闘いでチャンドラーはレッドキングに右腕(右の翼)をもがれて退散してしまう。
それを見ていたマグラーはレッドキングの強さに恐れをなして地底にもぐってしまった。
こちらは2006年12月に発売されたアートワークコレクション第5弾ウルトラ編3「多々良島の激闘」。
ウルトラマンに襲いかかるレッドキング、足元にはもがれたチャンドラーの右の翼。
うしろは様子をうかがうマグラー。


一人だけ生きながらえた先発隊長を救ってくれた善良な怪獣ピグモンは果敢にもレッドキングに向かっていくが、岩石攻撃でやられてしまう。
島の右下の赤い小さな豆粒みたいなものが倒れたピグモン。


レッドキングの前に逃げたマグラーは、ふたたび地上に出てきて科学特捜隊員に襲いかかる。
マグラーが尻尾で蹴散らす岩石が飛んでくる中、至近距離まで引き寄せてムラマツ隊長とハヤタ隊員がナパーム手りゅう弾を投げてマグラーを退治した。
迫りくるマグラーを人間目線で見るこのシーンは、ウルトラマンのような超人が登場しないウルトラQに匹敵する迫力があった。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」


平成27年9月号 艦隊コレクション№2(Furuta 軍艦コレクション)

平成27年9月号 艦隊コレクション№2(Furuta 軍艦コレクションシリーズ)


「いずも」型護衛艦の二番艦の艦名は「かが」に決定。
旧帝国海軍航空母艦「加賀」は、真珠湾攻撃はじめ太平洋戦争緒戦で活躍した武勲艦
なので、日本の海を守る「ヘリ空母」としてふさわしい艦名だと思う。
ということで今月はFurutaの軍艦コレクションシリーズの「加賀」。



この軍艦コレクションシリーズは10年ほど前に始まり、「軍艦コレクション」「軍艦コレクション2」、そして戦後60年記念作品「男たちの大和」公開記念タイアップ商品として発売された「機動艦隊」と続いたが、その後ぷっつりと途絶えてしまった。
当時としては、「これでお手軽に軍艦のフルハル模型がコレクションできる、作りこむ時間のないサラリーマンの味方だ」と喜んだだけに、後が続かなかったのはとてもさびしかった。


そんなことがあったので、エフトイズから艦船キットコレクションが発売されたときには小躍りして喜んだものだ。
軍艦コレクションの最初のシリーズは買いそびれてしまったので、ここに紹介するのは軍艦コレクション2。
(ちなみに軍艦コレクションのラインナップは、旧帝国海軍から「大和」「武蔵」「潜水艦伊58」、英国戦艦「ロドネイ」「キングジョージ5世」、独戦艦「ビスマルク」、第二次大戦時の米空母「エンタープライズ」と原子力空母「エンタープライズ」、そしてシークレットは艦底が緑色の「大和」。)


軍艦コレクション2のラインナップは全部で8隻、コレクションボックスにはそれぞれこじつけで関連づけた2隻ずつを並べてみた。
(シークレットはペリーが率いて日本にやってきた黒船 サスケハナ号だったが、甥っ子がほしがったのであげてしまった。)


最初のボックスのキーワードは「改装された軍艦」。
手前が戦艦として建造が始まり途中で空母に改装された「加賀」、奥はミッドウェー海戦で大破したあと航空巡洋艦に改装された「最上」。「加賀」はミッドウェー海戦で撃沈されているので、実際にこの姿で2隻が並ぶことはなかった。

続いて「横須賀軍港を母港とした巨大空母」。手前が太平洋戦争中最大の空母「信濃」、奥が戦後、横須賀を事実上の母港とした原子力空母「エンタープライズ」。「信濃」は太平洋戦争末期に沈没しているので、やはりこの2隻が並ぶことはなかった。


次は旧帝国海軍最初の空母「鳳翔」(奥)と、海上自衛隊で最初の全通甲板の艦艇、輸送艦「おおすみ」(手前)。


こちらは「大西洋の闘い」。奥がU-ボートⅨB型、手前が米駆逐艦フレッチャー。
フレッチャー級は175隻も建造された第二次世界大戦中の主力駆逐艦。
フレッチャーは太平洋戦線に投入されたので実際にU-ボートと闘ったことはないが、同型艦が闘った可能性があるということでこの組み合わせにした。


ここで集合写真。全長わずか12~13㎝ほどの小さい模型ながらこうやって一堂に会するとけっこう壮観な眺めになる。


こちらは「機動艦隊」。
ラインナップはここに紹介する「大和」「長門」「雪風」と、軍艦コレクション2と重複する「鳳翔」「最上」「信濃」(重複するので省略)。

手前が「大和」、奥が「長門」。


「雪風」



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」


平成27年8月号 艦隊コレクション№1(ミッドウェイ海戦)

平成27年8月号 艦隊コレクション№1(ミッドウェイ海戦)



記念艦「三笠」で開催中の「艦隊コレクション」は来年の5月31日まで開催期限が延長されるほどの好評ぶり。
何しろ日露戦争、太平洋戦争、海上自衛隊の艦船模型が250隻以上も展示されているのだから、その人気も当然だろう。
自称「週末艦船モデラー」の私としてもぜひとも見に行かなくてはと思っている。
そこで今月は艦隊コレクション人気にあやかって、我が家の艦隊コレクション第1弾として「ミッドウェイ海戦」を紹介したい。
キットはエフトイズ社の「艦船キットコレクション(1/2000スケール)Vol.2ミッドウェイ~1942」。
ミッドウェイ作戦時の南雲艦隊
 第一機動部隊
  空襲部隊
   第一航空戦隊    空母「赤城」「加賀」

   第二航空戦隊    空母「飛龍」「蒼龍」
  支援隊
   第三戦隊第二小隊 戦艦「榛名」「霧島」
   第八戦隊     重巡「利根」「筑摩」
  警戒隊
   第十戦隊     軽巡「長良」

            第十駆逐隊 「秋雲」「夕雲」「巻雲」「風雲」
            第十七駆逐隊「谷風」「浦風」「浜風」「磯風」
   第四水雷戦隊   第四駆逐隊「萩風」「舞風」「野分」「嵐」


このうちキット化されたのが、「加賀」「飛龍」「霧島」「利根」。

まずは集合写真から。
戦艦として建造され、途中で空母に改装された「加賀」の大きさがひときわ目立つ。


続いて各艦のアップ写真。
加賀は、艦首甲板支柱が開戦前に片舷3本に強化されていたという説をとるほどの凝りよう。


ミッドウェイ作戦の時は飛行甲板の艦首付近に味方識別用の日の丸を描いていたが、これがアメリカ軍艦載機の格好の標的になってしまったのは何とも皮肉。
この作戦以降の空母には日の丸のマーキングはしていない。

続いて、最後まで戦い抜いた空母「飛龍」。


次に空母を護衛する支援隊の戦艦「霧島」と重巡「利根」。
戦艦と重巡にも味方識別用に第一砲塔に日の丸を描いているが、これもミッドウェー作戦後は廃止されている。





(エフトイズ社の「艦船キットコレクションVol.1真珠湾~1941」は、模型で綴る太平洋戦史「真珠湾攻撃隊」で披露しているので、こちらもご覧ください。
また、同じく模型で綴る太平洋戦史「ミッドウェイ海戦」ではニチモの1/500飛龍を紹介しています。)



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」







平成27年7月号 台北國立故宮博物院

平成27年7月 台北國立故宮博物院


今年は1925年に北京の紫禁城内に故宮博物院が創設されてから九十年目にあたる記念の年。
歴代皇帝の至宝は、日本軍の攻撃を前に国民党軍によって上海、南京に運ばれ、さらに1949年に国民党軍が共産党軍に敗れると国民党軍とともに海を渡って台湾にたどりついた。
国民党軍は選りすぐりの逸品ばかりを選んで北京の故宮博物院から持ち出したので、本当にいいものは台北にある。
そこで今月2日から4日にかけて台北に行き、國立故宮博物院を訪れてみた。

今回のお目当ては中国山水画。
特に九十周年を記念して開催されている特別展「典範と流伝-范寛とその継承者たち」で展示中の、北宋時代の山水画の大家・范寛の唯一の真作とされる「谿山行旅図」。
高さ2メートルはあろうかという大きな作品。見上げるような岩山に圧倒される。
この作品があまりに気に入ったので、家に持って帰り、額縁に入れて飾った。
といってもこれは会場内に置いてあった、とてもいい出来栄えのパンフレットを広げたもの。


この絵を見に来ていた人たちは、右下にある隠し落款を一生懸命探していた。
私も探していたら、地元の人が親切にもルーペを貸して見させてくれた。
驢馬の隊列の後ろの木の葉の間にサインが書かれてるが(黄色い○をつけたところ)、わかるだろうか。


そして、7月4日は月1回の総統府、日本の植民地時代の総督府の一般公開日。
せっかくの機会なので見学に行ってきた。
そこでもらったのが飛び出す総統府のパンフレット。




台湾は見どころが多く、食べ物もおいしく、地元の人も親切で、評判どおりとてもいいところ。
それに観光スポットのパンフレットで楽しく遊べるのもわかった。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」




平成27年6月号 ウルトラQ 第5話 ぺギラが来た!

平成27年6月 ウルトラQ 第5話 ペギラが来た!


今年2月に続き今月はウルトラQシリーズ。
やっぱり生身の人間が怪獣に対峙する「ウルトラQ」は、見ていてハラハラするほど迫力がある。
こんな大きな怪獣が目の前に出てきたら、退治するどころか、怖くて逃げ出したくなってしまう。
それでも我らが主人公、万城目(佐原健二)は敢然と立ち向かう。

舞台は南極。
越冬隊を乗せた南極観測船が接岸して荷揚げをしていると、雪上車が空中に舞い上がったり、気温が急にマイナス100度まで下がったり、と不思議な現象が起こった。
これはマイナス130度の冷凍光線を吹いて半無重力の状態をつくったペギラのせいだった。
そしてペギラはついに南極観測基地に迫り、基地の建物を破壊しはじめる。
頼みの綱はペギラの苦手なペギミンH。
これを気象用ロケットに詰め込み至近距離まで近づいたペギラに万城目が打ち込むと、ペギラは黒い煙の球になって退散した。
 
ロケット発射用のモニター画面に映るペギラのアップは迫力があった。

こちらはナメゴンと同じく木目調のペギラ。

並んで記念撮影。

それにしても、DVDをもう一度見てみたが、氷山の間を南極観測船が流氷をかき分け航行するシーン、ペギラが氷山の後ろから出てくるシーン、ペギラが南極観測基地を破壊するシーン、どれも見ごたえのある特撮シーンばかり。さすが円谷プロ。


ちなみにペギラはもう一回、第14話「東京氷河期」に登場する。この時は東京じゅうを凍らせてしまった。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」




平成27年5月号 激闘!小沢艦隊

平成27年5月号 激闘!小沢艦隊


「レイテ三部作」の最終回は、見事ハルゼーの機動部隊を北方におびき寄せ、囮(おとり)部隊としての役割を果たした小沢艦隊。


【小沢艦隊の編成】
 機動部隊本隊
  第三航空戦隊 空母「瑞鶴」「瑞鳳」「千代田」「千歳」
  第四航空戦隊 航空戦艦「伊勢」「日向」
  第三十一戦隊 軽巡「五十鈴」「大淀」「多摩」駆逐艦「霜月」「秋月」「初月」「若月」「槇」「桑」「杉」「桐」


小沢艦隊の各艦のうち「艦船キットコレクション」でキット化されているものは、下線を引いた「瑞鶴」「秋月」「初月」の三艦だけ。
さすがにこれだけでは淋しいので、今回はタカラトミーのガチャポン「洋上模型 連合艦隊コレクション」から「伊勢」「日向」に助っ人に駆けつけてもらった。

手前が駆逐艦「秋月」「初月」、中央が甲板に迷彩塗装をした「瑞鶴」、そして後方が「伊勢」と「日向」。

昭和19年10月25日、栗田艦隊がサマール沖で米護衛空母部隊を攻撃していた時、小沢艦隊はまんまと北方におびき出されたハルゼー機動部隊の猛攻撃を受けていた。
三波にわたる延べ400機以上の艦載機による雷爆撃により、空母「瑞鶴」「瑞鳳」「千歳」、駆逐艦「秋月」は沈没、空母「千代田」と軽巡「多摩」は大破した。
その後、航行不能になった「千代田」は小沢艦隊の残存部隊を追撃してきたデュポーズ少将の巡洋艦部隊による砲撃で沈没、沈没艦の乗組員救助に向かっていた「初月」も巡洋艦部隊の集中攻撃を受け沈没し、大破していた「多摩」は米潜水艦の雷撃で沈没した。


こちらはタカラトミー版の小沢艦隊。
同じく1/2000のスケールだが、「瑞鶴」の飛行甲板はシールで表現されている。
エフトイズの「艦船キットコレクション」が出てからはすっかり影をひそめてしまったタカラトミーの「洋上模型 連合艦隊コレクション」だが、これはこれでお手軽に楽しめるキットだった。
「艦船キットコレクション」の精密さと比べるとちょっと厳しいが、今回みたいに「艦船キットコレクション」の補完的な役割としてはまだまだ活躍の場があると思う。


最後にコレクションボックスに入れてパチリ。


「レイテ三部作」完成!
(手前が西村艦隊、奥の左が栗田艦隊、右が小沢艦隊)



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」

平成27年4月号 シブヤン海に消えた「武蔵」~奮闘!栗田艦隊~

平成27年4月号 シブヤン海に消えた「武蔵」~奮闘!栗田艦隊~



前回の西村艦隊に続いて、今回は「武蔵」発見!にちなんで栗田艦隊。

(エフトイズ「艦船キットコレクション4 マリアナ沖1944」の「武蔵」フルハルバージョン)


レイテ湾突入を命じられた栗田艦隊は、泊地のブルネイを出港したときには戦艦5隻、重巡10隻、軽巡2隻、駆逐艦15隻、計32隻からなる大艦隊であった。
【栗田艦隊の編成】 
 
 第一遊撃部隊第一部隊
  第一戦隊 戦艦「大和」「武蔵」「長門」  第四戦隊 重巡「愛宕」「高雄」「鳥海」「摩耶」
  第五戦隊 重巡「妙高」「羽黒」
  第二水雷戦隊 軽巡「能代」 駆逐艦「早霜」「秋霜」「長波」「朝霜」「岸波」「沖波」「島風」「浜波」「藤波」


 第一遊撃部隊第二部隊
  第三戦隊 戦艦「金剛」「榛名」
  第七戦隊 重巡「熊野」「鈴谷」「利根」「筑摩」  第十戦隊 軽巡「矢矧」 駆逐艦「浦風」「磯風」「浜風」「雪風」「清霜」「野分」

 (下線を引いた艦は「艦船キットコレクション」でキット化されているもの。駆逐艦は陽炎型の「雪風」「磯風」がキット化されているので同型艦の「浦風」「浜風」「野分」は代用可能。)


昭和19年10月22日にブルネイを出港した時の栗田艦隊(第一部隊)


手前から第一戦隊の戦艦「大和」「武蔵」「長門」、奥が第四戦隊の「愛宕」「高雄」。


威風堂々とした栗田艦隊ではあったが、レイテ湾までの道のりは受難の連続であった。
10月23日にはパラワン水道で米潜水艦の雷撃を受け、栗田中将の旗艦「愛宕」は撃沈され、「摩耶」も轟沈、大破した「高雄」はブルネイに引き返した。
栗田中将はじめ幕僚たちは海上に投げ出されたあと駆逐艦に救出され、宇垣中将率いる第一戦隊旗艦「大和」に移った。


続いて翌24日にはシブヤン海でハルゼー中将率いる機動部隊の五回にわたる延べ200機以上もの艦載機の攻撃を受け、「武蔵」は沈没、速力が低下した「妙高」は戦線を離脱し、他にも命中弾などにより「長門」や「利根」が損傷した。
大きな損害を受けた栗田艦隊は、いったん反転したが、ハルゼー機動部隊が小沢艦隊を求めて北上したため米艦載機の攻撃が止んだので、ふたたびレイテ湾をめざして反転した。

そして10月25日、栗田艦隊はサマール沖で空母部隊を捕捉した。
実はこの部隊はハルゼー機動部隊でなく、キンケード中将の第七艦隊隷下の三つの護衛空母群の一つ、クリフトン・スプレイグ少将率いる第三集団(護衛空母6隻、駆逐艦3隻、護衛駆逐艦4隻)であったが、それでもこの弱小部隊の必死の抵抗にあい、艦載機の雷爆撃により「鳥海」「鈴谷」「筑摩」が沈没。


この後、栗田艦隊は反転し、レイテ湾には突入しなかった。
後世「謎の反転」と批判されるが、三日間敵の攻撃を受け続けて戦力が激減し、また、北方におびき出されたハルゼー機動部隊がいつ戻ってくるかわからない状況の中では、一刻でも早く戦線を離脱しなければという判断があってもやむをえなかったのではないかと思う。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」

平成27年3月号 壮絶!西村艦隊

平成27年3月号 壮絶!西村艦隊


1月下旬に発売されたエフトイズの1/2000スケール艦船キットコレクションVol.6は、なんと「スリガオ海峡」。
艦船キットコレクションも、Vol.1の真珠湾攻撃に始まり、Vol.2ミッドウェー、Vol.3南太平洋海戦、Vol.4マリアナ沖海戦、Vol.5レイテと続いて、番外編の「戦艦大和の生涯」で天一号作戦(沖縄水上特攻)時の大和が出たので、もう太平洋戦争時の艦船は終わりで、現用艦船キットコレクションに移行したのなと思っていたら、レイテ作戦の中でも地味な存在の「西村艦隊」がキット化されるとは!
エフトイズさんよくやってくれました。ありがとうございます。


西村艦隊の編成
第1遊撃部隊(第2艦隊)
 第3部隊(第2戦隊司令官 西村祥治中将)
  第2戦隊 戦艦「山城」「扶桑」 航空巡洋艦「最上」 駆逐艦「山雲」「満潮」「朝雲」「時雨」(「山雲」「満潮」「朝雲」の3隻は朝潮型、「時雨」は白露型)


低速の旧式戦艦「山城」「扶桑」が中心の西村艦隊は、主力の栗田艦隊とは行動をともにせず、距離の短い南回りルートでレイテ湾突入を図った。
そしてレイテ島南のスリガオ海峡で待ち構えていた米第7艦隊の戦艦6隻、重巡4隻、軽巡4隻、駆逐艦21隻という自軍の3倍以上もの大部隊に敢然と立ち向かったが、奮戦むなしく駆逐艦「時雨」を除き全滅。

ずらりと並んだ西村艦隊。
唯一生き残った「時雨」以外はキット化されている。
戦艦や重巡で長さ約10㎝、駆逐艦に至っては6㎝しかないキットであるが、いつものことながらとても1/2000スケールとは思えない精密な仕上がりになっている。


左手前は「山城」奥は「扶桑」、右手前の3隻は「山雲」「満潮」「朝雲」、奥は重巡「最上」。


戦艦「扶桑」のアップ。


第三砲塔が艦首方向に向いているため、艦橋の後ろがくびれて不安定な感じもよく出ている。

戦艦「山城」。


航空巡洋艦「最上」はミッドウエー海戦で僚艦「三隈」と衝突して大破したあと第四、第五砲塔を撤去して飛行甲板を設置した。


駆逐艦「山雲」「満潮」「朝雲」。


(次回は、シブヤン海に沈んだ「武蔵」発見にちなんで栗田艦隊を再現する予定です。ご期待ください。)


「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」


平成27年2月号 ウルトラQ第3話「宇宙からの贈りもの」

平成27年2月号 ウルトラQ第3話「宇宙からの贈りもの」


火星の表面を撮影するために飛ばした宇宙ロケットのカプセルが地球に戻ってきた。
宇宙ロケットは火星の地表に衝突してこっぱみじんに吹っ飛んだはずなのに、カプセルはなぜ戻ってきたのか。
それに、カプセルの中には、うずらの卵に似た金色の丸い玉が二つ入った金属の箱。
火星人からの贈りものかと科学者たちは頭をひねるが、その玉が何かは誰もわからない。
金色の玉は金庫の中で厳重に保管されていたが、金庫破りが金塊と思って盗んでしまった。
二つの玉のうち一つは金庫破りによってオオクラ島という南の火山島に持ち出され、その島の洞窟の中で地熱によって巨大化して、中から出てきたのが巨大なナメクジ。
(番組の中のテレビのニュースではアナウンサーが「火星怪獣」と言っていた。この怪獣はのちに「ナメゴン」と命名された)
さすが特撮の円谷プロ。
巨大なナメクジがふ化して殻を破って出てくるシーンや、洞窟から岩を砕いて出てくるシーン、大きな岩を蹴散らしながら前に進むシーン、
どれも迫力満点。


頭から突き出た二つの大きな目からは光線を発するから要注意。

このフィギュアはメガハウス社のアートワークコレクション。
なぜか生木彫りバージョンまである。


仲良く並んでツーショット。


ウルトラQにはウルトラマンやウルトラセブンのようなスーパーヒーローは出てこない。
科学特捜隊や地球防衛軍のように怪獣に対抗するプロ集団もいない。
だから怪獣退治には全くの素人であるセスナパイロットの万城目(佐原健二)、助手の一平(西条康彦)、新聞記者の由利子(桜井浩子)の3人が体当たりで怪獣に対峙しなくてはならない。
怪獣も人間目線から見るとこんなに大きい。
この写真は手前のアタッシュケースを手に驚いている金庫破りの男に焦点を当ててみたもの。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」

平成27年1月号 金閣寺

平成27年1月号 金閣寺


あけましておめでとうございます。
おかげさまで「今月のコレクションボックス」も4年目を迎えることができました。
今年も毎月楽しい企画を出していきますので、どうかご期待ください。


さて、最初は恒例となった鏡餅。
年末に近くのスーパーに寄ったら、ちょうど鏡餅が全品一割引きの日だったので、少し奮発して中ぐらいの大きさのを買った。
高さはおよそ22㎝で、橙やお飾りの華やいだ色合いがいい。


今年の最初のテーマは、新春らしく縁起もので、黄金色に輝く金閣寺。
キットはフジミの「1/150スケール建物シリーズ」の「ゴールドモデル金閣寺」。
屋根も含めて全体が金色のキットなので、塗装しようかどうか迷っていたところ目に入ったのが12月18日付け朝日新聞デジタルの雪化粧した金閣寺の画像。
画像ではヘリから撮った航空写真や、寒い中、多くの観光客が雪化粧した金閣寺をバックに記念写真を撮っているものもあった。
屋根の上の白が金箔の輝きをさらに際立たせている。
「これだ」と思いこのゴールドモデルも雪化粧してみることにした。
まずは屋根だけをレッドブラウンで塗って、その上にフラットホワイトを厚めに塗って雪らしくしてみた。
雪が積もらない屋根のへりの茶色をアクセントにしてみた。


こちらは空から撮った角度。
うしろの金屏風は、長崎みやげでいただいた菓子折りの箱を利用したもの。紙質がいいので、高級感が出ている。


屋根の上の鳳凰も再現されている。こうやってアップで見るとかわいらしい。


金閣寺に行ったのは27年前。
ちょうど、改修を終えて金箔を張り替えたときだった。
まるで創建当時のように輝いていた金閣寺はとても印象的だった。
これはその時に撮った写真。


京都は、正月も記録的な大雪。
1月10日(土)から11日(日)にかけて京都に行くことにしているので、そのときまでに雪もおさまってくれるといいのだが。


(追記)
1月12日(月)
 京都に行ってきました。ときどき空が暗くなって雨がぽつりぽつり降ってくることもありましたが、晴れ間も見えて穏やかな天候でした。
 今回京都に来て、あらためて雪化粧した金閣寺の写真や絵が目に付きました。
 雪の金閣寺も人気があるのですね。
 こちらは宿泊したホテルに掛けられていた手拭です。



「今月のコレクションボックス」のインデックスページはこちらです。
 ↓
今月のコレクションボックス


「山さんのおもちゃ箱」のトップページはこちらです。
 ↓
「山さんのおもちゃ箱」


平成30年1月号 江戸琳派~酒井抱一~

平成30年1月号 江戸琳派~酒井抱一~  あけましておめでとうございます。 昨年一年間ご愛読ありがとうございました。 おかげさまで「今月のコレクションボックス」のコーナーも7年目を迎えることができました。 今年も毎月楽しい企画を紹介していきますので、おつきあいのほどよろしくお願い...